『奉教人の死』(ほうきょうにんのし)は、芥川龍之介が1918年(大正7年)に『三田文学』誌上に発表した小説。安土桃山時代の長崎を舞台に、周囲の誤解と偏見から教会を追放されたキリシタンの生き方を、キリシタン版の『天草本平家物語』で使用されている安土桃山時代の京阪地方の話し言葉で描いた作品である。『きりしとほろ上人伝』と共に、芥川の小説におけるジャンル「切支丹物」の傑作とされる。
底本:「現代日本文学大系 43 芥川龍之介集」筑摩書房 1968(昭和43)年8月25日初版第1刷発行 入力:j.utiyama 校正:八木正三 1998年6月14日公開 2010年11月4日修正 青空文庫作成ファイル:
芥川 龍之介『奉教人の死』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約137件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。
奉教人の死は「聖人伝」の「聖マリナ」が典拠と言われている。作者がどこを変え、何を訴えたかったのか知りたかったので、「聖マリナ」も一緒に読んでみた。マリンという名前をろおれんぞに変えていること、しめおんという人物を創作したこと、マリンの父ウゼ
去(い)んぬる頃、日本長崎の「さんた・るちあ」と申す「えれけしあ」(寺院)に、「ろおれんぞ」と申すこの国の少年がござった。 芥川龍之介が大正7年(1918)に発表した『奉教人の死』は、こういう書き出しで始まります。�
· 『奉教人の死/芥川龍之介』の狐人的な【読書メモと感想】。教会に暮らすロオレンゾ。少女のように優しい声の美少年。同じ教会に暮らす青年シメオンは彼を弟のようにかわいがっていたがある日…。BLを期待した者に待ち受ける衝撃の真実!
· 芥川龍之介のキリスト教への興味は、信心よりも「知識的な興味」寄りのものだと推測できます。 「奉教人の死」に関しても、キリスト教信者の価値観を持って聖マリナの伝承を日本向けに広めた、というよりは「自分が興味を持った聖人伝を、自分の中で ...
· 芥川龍之介『奉教人の死 煙草と悪魔 他十一篇』(岩波文庫)は、傑作ともいうべき「奉教人の死」をはじめとする、いわゆる「切支丹物」が収録されている。中村真一郎の適切な「解説」をふまえながら、私なりの感想を記したい。 芥川が最初に書いた「切支丹物」はエッセイ風の短編「煙草 ...
テキスト 使ったのは岩波文庫版『奉教人の死・煙草と悪魔』という作品集で、芥川龍之介のいわゆる”切支丹物”の短編が13作も入っている。芥川といえば個人的に”王朝物”なる平安時代の短編から強い興味を …
One of the advantages of being disorderly is that you are constantly making new discoveries.
‹ | › | |||||
Mo | Tu | We | Th | Fr | St | Su |